パン職人になるための資格!パン検定の国家資格は?
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パン職人を目指す方のなかには、自分の知識や技術を証明するために検定や資格に挑戦しようとお考えの方も多いかと思います。

「パンに関する国家資格はあるの?」「パン職人になるために国家資格は必要?」といった疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、国家資格パン製造技能士について、受験資格や級ごとの違い、取得することのメリット・デメリット、学習方法について解説します。

パン検定に国家資格はある?

パン職人になるために資格は必須ではありませんが、資格があると有利になることが多いのは事実です。

パン検定のなかにも国家資格がありますが、やはり”国家資格”ということでよりスキルの証明になりやすいケースがあります。

パン検定の国家資格は、パン製造技能士です。

数あるパン検定のなかで唯一の国家資格であり、有資格者となることでパン職人として活躍できます。

大手パンメーカーなどで働きたい方、キャリアアップしたい方にとって価値のある資格です。

パン検定の国家資格「パン製造技能士」とは

パン製造技能士は、パン製造に関して高いレベルの知識を有していることを証明するための国家検定です。
試験は、毎年1回実施されます。

原料の選定をはじめ、材料の配合や仕上げ、製品の検査に至るまで、パン作りについて幅広い知識が検定されることが特徴です。

パン製造技能士は国家資格ですが、パン職人として就職したり、独立開業したりする際に必須の資格ではありません

しかし、パン作りに関する幅広い理論を学べることから、多くの大手パンメーカーの製造スタッフなどが受講しています。

パン製造技能士の3つのレベル

パン製造技能士は、3つの級に分かれています。
難易度ごとに2級・1級・特級に分類され、それぞれに受験資格が設定されています。

このなかで最も難易度の低い2級でも、パン作りの中級レベル程度だといわれます。

そのため、2級でもスキルの証明としては十分なレベルです。

受験資格

級ごとの受験資格は以下の通りです。

ちなみに特級は1級よりもさらに高い技術や知識が求められるというよりも、パン作りの管理者や監督者が対象となります。

2級 1級 特級
・2年以上の実務経験が必要
※ただし、専門学校などに通っていれば卒業後すぐに受験可能
・7年以上の実務経験が必要
・2級と同様、専門学校に通っていれば7年より短い実務年数(※)で受験可能
・2級に合格すると合格後2年以上の実務経験を積むことで受験可能

※卒業した専門学校などによって異なる。各都道府県の職業能力開発協会へ要問合せ。

・1級合格後、5年以上の実務経験が必要

パン製造技能士で求められる知識・技術

パン製造技能士の検定試験では、学科試験と実技試験が行われます。

どちらかというと製パン理論の習得がメインになることから、学科試験では、パン製造作業に関する幅広い知識を問う問題が出題されます。
もちろん、製造法や安全衛生などの知識も必要です。

実技試験では、原料の選別や秤量、混ねつ、発酵、焼成などを行ったうえで、実際にパンを焼きます。

2級と1級の場合、用意された材料と器具を使って指定のパンを作るという試験内容です。
特級では、計画立案等作業に関する実技試験が行われます。

国家資格(パン製造技能士)を取得するメリット

ここでは、パン製造技能士を取得するとどんなメリットがあるのか解説します。

高いスキルの証明になる

受験資格からも分かるとおり、パン製造技能士は難易度の高い資格。

そのため、検定に合格することで高いスキルを有していることの証明になりやすいことが大きなメリットです。
パン職人として中級〜上級のレベルであることが示せます。

ただし、現場での実務能力を示すことよりも、どちらかといえば理論が主体となる点には注意が必要です。

キャリアアップの幅が広がる

スキルの証明になるということは、キャリアアップの幅が広がるということでもあります。

とくに、大手パンメーカーで働きたい方には有利に働くでしょう。

そのほか、パン講師として活躍する場合にも、スキルを提示することで生徒が集まりやすくなることもあります。

人に教える立場として活躍するには、パン教室を開業するだけでなく、職業訓練指導員になるのも選択肢のひとつ。

職業訓練指導員とは、公共職業能力開発施設で学卒者や求職者などを対象にパン作りの技術を教える人のことです。
都道府県が運営している職業能力開発施設の場合、地方公務員として働くことができます。

ほかの資格も取得しやすくなる

パン製造技能士の検定試験を通して得た知識や技術は、ほかの検定試験、資格に合格するうえで有利に働きます。

パン製造技能士をパスしているということは、すでにパン作りに関する知識を有しているはずなので、比較的簡単に資格取得が目指せるでしょう。

いずれはいろいろなパン検定に挑戦したいという方が、はじめに難易度の高い資格を取得しておくこともひとつの方法です。

国家資格(パン製造技能士)を取得するデメリット

パン作りの理論やスキルの取得・証明といった観点でメリットが大きい検定ですが、その一方でデメリットも挙げられます。

級ごとに受験資格が設けられている

各級で受験資格が設定されているため、初心者では目指すことが難しいのが難点です。

実際、2級の受験資格のひとつに「実務経験2年以上」とある通り、中級レベル以上のスキルが求められます。

もし実務経験がない場合は、専門高校・短大・高専・高校専攻科の卒業もしくは、厚生労働大臣指定の専修学校・各種学校の卒業が必須なので、誰もがすぐに目指せるものではありません。

取得までの時間がかかる

受験資格が設けられているほか、学科試験・実技試験では高い知識・技術が求められるため、資格取得までの道のりは長いと考えられます。

講座を受講するだけ、試験に合格するだけとはいかないため、多くの時間を要します。

すでに社会人として働いている方など、時間に余裕のないケースでは難易度がさらに高い検定といえるでしょう。

国家資格(パン製造技能士)は独学や通信講座で取得できる?

試験内容については過去問が公開されているため、きちんと対策すれば2級や1級の合格は独学でも目指せます。

合格率については、特級は公表されておりませんが、2級が約60%程度、1級が約45%程度です。

ただし、ここまで述べてきた通り実務経験が求められるため、社会人をしながら合格を目指す場合などは難しいケースがあります。

すぐにパンの資格がほしい方は、ほかの検定や資格を選択肢に入れるとよいでしょう。

国家資格を目指すのが難しい人にはオンデマンド講座がおすすめ

国家資格を目指すのが難しいと判断した場合には、オンデマンド講座で取得できる資格がおすすめです。

国家資格ではないからといって、学べる知識や技術が劣るということはありませんし、実践に近いパン作りを学ぶことができます。

そのようなオンデマンド講座をおすすめする理由もご紹介します。

①社会人でも資格取得が目指しやすい

国家資格を取得する際に高いハードルとなるのが、多くの時間を要することです。

すでにパン屋で就職している方を除いて、社会人の方が仕事をしながら合格を目指すのは難易度が高くなります。

一方、オンデマンド講座で学ぶ場合、すき間時間を活かして学習したり、休みの日にまとめて受講したりできるなど、自由度が高いことがメリットです。

また場所を選ばず受講できることから、さらに勉強の時間が確保しやすくなります。

②受験(受講)条件のハードルが低い

オンデマンド講座の場合、受験資格が設けられているケースが少なく、誰もが取得を目指せます。

受験資格を講座の受講とする、あるいはすべて受講することで資格取得となるなどさまざまなパターンがありますが、いずれの場合でも国家資格と比較するとハードルが低いといえるでしょう。

初めてパン作りについて学ぶ方にも分かりやすい授業であることが多いのも魅力です。

③コースによっては国家資格よりも幅広いスキルが得られる

オンデマンド講座の種類やコースによっては、国家資格よりも多くのことが学べたり、幅広いスキルが習得できたりします。

その他、豊富なメニューが習得できる、トレンド情報が得られるなどのメリットもあるのです。

自分が理想とするのはどのようなパン職人か考えたうえで、どの資格が向いているか検討することがおすすめ。
自分が求める知識・技術を洗い出してみましょう。

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